学校給食事業からの撤退に関して

 

去る8月1日に、当社富士製パン株式会社は公益財団法人静岡県学校給食会に指定工場辞退届を提出いたしました。
70年に渡り、富士市内、旧静岡市東部地区の子供たちに、学校給食の主食であるパンやご飯を製造しお届けしてまいりましたが、今期末(2021年3月末)をもちまして、それらの事業からの撤退を決定しました。

富士製パンは1935年にそれまでの菓子製造業からパン製造に転身、パン店を開業しました。終戦からわずか5年後の1950年、旧富士川町の富士川中学校に県下初の学校給食パンの製造納品を開始、1982年には富士市の米飯給食開始に向け、全国に先駆けて最新の米飯製造ラインを導入し、安全な主食製造と安定供給に向け、機械設備をはじめ備品や構築物、配送車輛などをより充実させ、長い年月をかけてノウハウを培ってまいりました。パン給食においては、米飯給食が増えるなか、より一層親しまれるよう、新メニューの開発(ナン・メロンパン)や、静岡県が本州初となる、学校給食パン小麦を国産小麦100%(県内産小麦40%)導入の牽引役もつとめました。

これまで、子供たちのために…とひたむきにこの業務に取り組んでまいりましたが、2020年、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための休校措置の環境下、「自助努力」の限界を知るところとなり、慎重に検討を重ねた結果、現在の仕組みにおいて学校給食の主食指定工場の継続は困難と判断するに至りました。

開始からちょうど70年、この撤退は断腸の思いで決意するに至りましたが、残された期間においても、子どもたちの健康な体づくりのために良品製造にて主食をお届けします。
また、これまで通り、一般のお取引をさせていただいております企業様、店舗様、また幼稚園、施設厨房様に向けてのパン、地元で60年愛される「ようかんぱん」製造などはこれまでと変わりなく継続してまいります。

長きに亘る学校給食事業のご支援ご厚誼に心より御礼申し上げますとともに、地方の小さなパンメーカーではありますが、これからも富士製パンらしく職人の手仕事にこだわり、良品製造に邁進してまいりますので、ひきつづき、よろしくお願い申し上げます。

富士製パン株式会社 代表取締役社長 加藤秀治